Solutions Partnerプログラムを通じた販売に関する規則

このページでは、HubSpot Solutions Partnerプログラムの一環として営業活動に取り組んでいただく際の規則と、HubSpotのチーム体制を説明します。多岐にわたる情報を盛り込んだ総合的なページとなっておりますので、特定の情報をお探しの場合はCTRL+Fキーによるページ内検索もご活用ください。 

最終更新日:2025年6月

HubSpotパートナーチーム

パートナー デベロップメント マネージャー(PDM)

全てのSolutions Partnerには専任のパートナー デベロップメント マネージャー(PDM)が割り当てられます。PDMはパートナーのお問い合わせ窓口であり、戦略立案、トレーニング、パフォーマンス管理、トラブル解消、成長機会の特定、オンボーディングに加えて、次の業務も行います。 

  • ビジネスプラン策定:共同イニシアチブ、パイプライン開発、商談管理、ビジネス成長にまつわるビジネスプランを作成します。また、パートナーのインストールベース(IB)を総合的に分析し、パートナーと共にレベニューシェア獲得のチャンスを特定します。 
  • パートナー関係管理:パートナーソリューション戦略の開発、機能横断型チームの編成、経営幹部との重要な関係の醸成を行います。サービスコンサルタント(SC)、ソリューションエンジニア(SE)、カスタマー サクセス マネージャー(CSM)といったHubSpot内のチームメンバーと連携して、パートナーのIB戦略をサポートします。 
  • 営業強化支援:ベータ版の機能や新しいAccreditationなどのHubSpotのプログラム情報をパートナーに共有し、営業と製品提案のプロセスをサポートするためのピッチ資料、トレーニング、アセットを提供します。  

なお、HubSpotやパートナーの事業拡大に伴って、担当のPDMを交代させていただく場合があります。担当者の交代は慎重に実施し、頻度を極力抑えるように対策を講じています。

グローススペシャリスト(GS)

グローススペシャリスト(GS)はHubSpotの直販営業チームのスタッフで、それぞれに担当地域が割り当てられています。パートナーの日々の営業活動をサポートし、パートナーの全ての取引に協力する役割を担います。

GSは以下の業務を担当します。

  • コミュニケーション戦略の策定、業務の割り当て、各取引の成約に向けたプランの作成についてパートナーと連携
  • 取引の成約を目指してパートナーと共同作業
  • 必要な場合にHubSpot製品のデモを主導
  • 顧客とパートナーとの合意に基づいて見積書を作成して送信 
  • 各取引へのPOI(関与の証明)添付に際してパートナーをサポート

パートナーが取引を登録すると、地域やセグメントに応じたGSが取引に自動で割り当てられます。担当GSとの連絡には取引登録システムをご活用ください。

HubSpotとの共同販売

Solutions PartnerとSolutions ProviderはHubSpot製品を販売することにより、顧客の課題を解決するとともに、自社のサービス事業を拡大してレベニューシェア(コミッション)を獲得できます。

取引の条件とコミッションの料率

  • 対象となる取引に適切に関与し、対象となる販売のクレジットを獲得できるよう、取引登録の規則と2種類の販売形態に関する本ページの説明を十分にご確認ください。
  • 対象となる取引が成約した場合、以下のことが可能になります。
    • Solutions Partnerは販売した製品ラインにおける契約額に応じて、「販売による月間経常収益(MRR)」のティアクレジットと、最長3年間にわたり20%のレベニューシェアを獲得できます。
    • Solutions Providerは、最長12か月間にわたり20%のレベニューシェアを獲得できます。
    • ただし、顧客がHubSpotの契約を終了した場合は、レベニューシェアの支払いも停止されます。
  • 一部の例外を除き、対象となる取引には、プロスペクトへの販売、既存の顧客に対する新しい製品ラインのクロスセル、Starterエディションの顧客に対するアップセル(Starterエディションの取引において他のパートナー企業にクレジットが付与されていない場合)が含まれます。また、販売後も貴社がサービスの提供を続ける顧客については、「管理によるMRR」のティアクレジットも獲得できます。対象取引としての承認または拒否は、HubSpotの裁量により、成約前に決定されますのでご理解いただきますようお願いします。

管理による月間経常収益(MRR)

管理による月間経常収益(管理によるMRR)のクレジットとは、パートナーが活発に管理またはサービスを提供しているHubSpot製品のサブスクリプションの月間経常収益(サブスクリプションサービスによるMRR)の総額を測定した指標です。顧客ポータル内におけるパートナーの作業実績に基づいて測定されます。コンテンツの作成や編集など、顧客のHubSpot製品にログインして行われる作業が対象となります。顧客ポータルへのログインは、対象となる作業には含まれません。

詳しくは、レベニューシェアに関するポリシーの変更、または管理によるMRRに関するナレッジベース記事をご参照ください。

販売による月間経常収益(MRR)

販売による月間経常収益(販売によるMRR)とは、対象となる適格取引において顧客が支払う月間経常収益を指します。販売によるMRRは、顧客の現在の契約価格と、12か月前に同じ製品に支払われた金額に基づいて算出されます。販売によるMRRのクレジットは、Solutions Partnerのティアステータスに反映され、顧客を積極的に管理する必要はありません。パートナーが販売によるMRRのクレジットを獲得している場合、パートナーが顧客への販売に関与していることを意味し、これはつまり、パートナーによる顧客への当該製品ラインの販売への関与をHubSpotが認めていることになります。

 

関与の証明

  • レベニューシェア、および販売によるMRRのクレジットの獲得には、貴社が販売に関与していることの証明として、顧客によって署名されたPOI(関与の証明)の確認リンクが必要になりますのでご注意ください。なお、顧客の導入支援サービスをSolutions Partnerが免除する場合にも、一部の例外を除き、顧客によって署名されたPOI確認リンクをご提示いただきます。POI確認リンクは自動的に生成され、見積もり作成の際に見積もりの内容と一致する契約を含む共有取引に添付されます。見積もりが更新されると、自動生成されるPOI確認リンクにも更新内容が反映されます。自動生成されたPOI確認リンクに不備があった場合は、パートナーポータルでパートナー>ダッシュボード>確認リンクの順に進み、POI確認リンクを手動で作成し、共有取引レコードのPOI(関与の証明)セクションに追加することができます。顧客によって署名されたPOIを販売月にご提示いただくことは、パートナーの責任となりますのでご協力を願いいたします。
  • 最後に、パートナー管理者権限セットでは、サービス提供を顧客のポータル内で行うためのアクセス権がパートナーに付与されます。パートナーや顧客に対して追加費用は発生しません。なお、パートナー管理者権限セットの付与については、顧客の独自の裁量で判断されます。

コミュニケーション

パートナーは、承認された共有取引コミュニケーションプラットフォームを利用し、取引の進捗状況を適時に報告するとともに、連携を図るものとします。それにより、全てのチーム間で常に連携し、顧客に快適な購買体験を提供することが可能になります。一部の例外(以下参照)を除き、一般的な応答時間は(社内基準と同じく)48時間以内とします。パートナーは、「BANT条件(Budget=予算、Authority=決裁権、Need=必要性、Timing=導入時期)」を理解した上で、成約に向けた取引の進捗に関して、意義のある情報を提供するものとします。適切な情報が提供されない場合、または適切にご協力いただけない場合は規則違反と見なし、パートナーを取引から除外させていただく場合もございますのでご注意ください。

連絡を受けたタイミング

目標とする返信期限

該当地域の通常営業日

48時間以内  

該当地域の祝祭日    

該当地域の翌営業日の17時まで

例外的な状況(病気、事業の中断など)

HubSpotの裁量により、期限が延長される場合があります。遅延の理由について、できるだけ速やかにGSまでご連絡ください。

不在中

ご不在の予定について、前もってGSへお知らせください。

 

導入支援の獲得に必要な条件

パートナーは、顧客またはHubSpot(もしくはその双方)と合意した通りの内容で、かつHubSpot Solutions Partnerプログラム契約を順守した形で、サービスを提供するものとします。パートナーのサービスが、HubSpotと合意した基準、または顧客の要件に準拠していない場合、いかなる状況においても、それらのサービスが将来準拠すること、あるいはそのような可能性があることを示唆するように、サービスの特性を偽って提示することは禁じられています。

Solutions Partnerは、HubSpotの導入支援におけるサービス目標を達成できる基準を満たすサービスを提供する必要があります。具体的な基準は、(1)導入支援中は顧客に合わせてカスタマイズされたセッションをリアルタイムに提供すること、(2)顧客から指定された期間内、または顧客のサブスクリプション開始日から10営業日以内に導入支援を開始すること、(3)課題や範囲の把握プロセスで提示された顧客の期待に応えることです。HubSpotは、導入支援の実施基準についてSolutions Partnerに随時確認し、フィードバックを提供する場合があります。適切な導入支援が行われなかった場合はパートナーの履歴に記録されます。問題が繰り返されると、追加トレーニングの実施、Partner Assistedの機会提供の停止が求められ、さらに深刻な場合は(HubSpotの絶対的な裁量により)本プログラムへの参加が解除される可能性もございます。 

割引

製品の割引に関して、HubSpotに相談しHubSpotから書面による承認を得る前に、顧客に対して割引について言及または約束することは禁じられています。HubSpotからの書面による承認なしに顧客に言及された割引は、適用されません。

インセンティブに対する適切な判断(UGJ:Use Good Judgement

情報提供、関与、またはコミュニケーション(承認されたチャネル以外でのコミュニケーションを担当者に求めることを含む)を目的として、パートナーがHubSpot担当者に謝礼金、報酬、贈呈品、またはその他の高価な品目を報奨として提供することは、固く禁じられています。

審査と決議

プログラムの参加者は、(内部または外部の)全体的な関与に関する規則について、HubSpotの指示を尊重し、これに従うものとします。

HubSpotでは、極めて透明性の高い共同販売のカルチャーを醸成するよう努めています。そのため、パートナーが取引から除外された場合、あるいは共有取引において問題が発生した場合には、HubSpotの担当者よりパートナーへフィードバックを提供いたします。その場合、パートナーは担当者と協力して、以降の対策に取り組むものとします。

なお、違反が繰り返し確認された場合には、プログラムへの参加を解除させていただく場合もございますのでご注意ください。違反の深刻度に応じて、次のような措置が講じられます。  

  • 警告書(Eメールで送付)
  • レベニューシェアの権利喪失
  • ティアの降格または取り消し
  • 特別な商談やイベントの参加資格喪失 
  • 本プログラムの参加停止
  • 本プログラムの参加解除

パートナーへの警告書は、Eメール経由の書面として、貴社アカウントのプライマリーコンタクトに登録されているユーザーさまのみにお送りいたします。

ご意見やご要望

共同販売の取引やプロセスに関してご意見やご要望がございましたら、販売後のアンケートに記入いただくか、PDMにお問い合わせください。PDMからパートナー オペレーション チームへ調査のためのチケットを発行します。

共同販売ツール

  • Solutions PartnerおよびSolutions Providerには、専用の取引登録システムをご利用いただきます。パートナーは、顧客が購入する予定のドメインで共有取引を記録し、販売によるクレジットの対象とする責任を負うものとします。パートナーが適切なドメインで共有取引を作成せず、GSがパートナーの関与なしに取引を成約させた場合、クレジットは付与されません。   
  • 取引登録は、見込みがあることを確認してから行ってください。つまり、プロスペクトとの関係を確立し、プロスペクトと共にHubSpot製品へのニーズを特定できた段階で、取引登録を行っていただく流れになります。HubSpotではドメイン登録サービスの提供を終了しており、現在受け付けておりませんのでご了承ください。
  • 取引が登録されると担当のGSが自動的に割り当てられます。キャパシティーマネージャーまたはキャパシティー制限は廃止されます。
  • 共有取引を行うに当たりパートナーは、「コミュニケーション」、「導入支援の獲得に必要な条件」、「割引」、「インセンティブに対する適切な判断」、「審査と決議」のセクションにも記載されている通り、取引に関する全ての最新情報や変更点についてGSに報告し、GSからの問い合わせに基準の期限内に返信する責任を負うものとします。 

共有販売ツールに関してご不明な点がございましたら、貴社担当のパートナー デベロップメント マネージャー(PDM)までお問い合わせください。

2024年2月より適用されるオーバーレイ営業モデルへの移行

取引登録システムへの移行の一環として、顧客やプロスペクトのアカウント、および取引は、2024年2月1日より、GSチームの管轄になりました。HubSpotが担当している取引またはアカウントのうち、パートナーとの共同販売に適したものが見つかりましたら、GSチームよりご連絡を差し上げます。共有取引への参加を希望される場合、誠に恐れ入りますが、初回の通知をお受け取りになってから72時間以内にGSチームまでご返答をお願いいたします。万が一ご返答いただけなかった場合、HubSpot GSチームが該当取引の責任を担い、独自に取引を管理いたしますのでご留意ください。

販売形態

HubSpotとの共同販売プロセスは、取引登録システム上での共有取引の作成から始まります。

「パートナーコラボレーション」および「Do It For Me(DIFM)」につきまして、それぞれ販売形態の意味を適切に反映させるため、以下のように名称を変更いたしました。

  1. Partner Assisted(旧称「Do It For Me」):HubSpotが取引をソーシングし、専門知識を提供いただくためにパートナーに委託するケースです。この取引は販売ポイントの対象にはなりますが、コミッション※の対象にはなりません。
  2. Partner Sourced (旧称「パートナーコラボレーション」):パートナーが取引をソーシングし、営業プロセスを完了させるために、HubSpotに委託するケースです。この取引は販売ポイントおよびコミッションの対象となります。

 

Partner Sourced

Partner Sourced取引は、以下のプロセスで進められます。 

  • 取引登録を通じて共有取引を作成して、GSにPartner Sourcedの依頼を送信します。
  • 割り当てられたGSが貴社の関与を承認したら、GSと連携して営業活動を進めます。 
  • Partner Sourcedのプロセスの承認は、GSとHubSpotの裁量によって判断させていただきますのでご了承ください。 
  • 承認された場合、成約時にレベニューシェアと販売によるMRRのクレジットを獲得するには、パートナーの関与の証明(POI)として、顧客によって署名されたPOIの確認リンクが必要になります。POI確認リンクは見積もり作成の際に自動的に生成され、見積もりの内容と一致する契約を含む共有取引に添付されます。見積もりが更新されると、POI確認リンクにも更新内容が反映されます。自動生成されたPOI確認リンクに不備があった場合は、新規のPOI確認リンクを手動で作成し、POI(関与の証明)セクションの下の共有取引に直接追加することができます。

Partner Assisted

HubSpotの担当者がパートナーを共有取引に招待した場合は、Partner Assistedの販売形態となります。 

Partner Assisted取引が発生するのは、以下の場合です。 

  • HubSpot担当者により、プロスペクトがSolutions Partnerとの取引によってメリットを得られるかが判断されます。 
  • プロスペクトまたは顧客の同意を得られたら、担当者は通常Eメールを通じて1社または複数のパートナー企業を紹介します。 
  • HubSpot担当者がHubSpotのCRM上で該当する取引にパートナーを追加すると、共有取引が作成され、パートナーのプライマリーHubSpotアカウント内のパイプラインに情報が同期されます。 
  • 成約時に販売によるMRRクレジットを受け取るには、関与の証明として、顧客によって署名されたPOI確認リンクが必要です。

この販売形態はHubSpotからの紹介に該当するため、取引に追加されたパートナーへのレベニューシェアは発生しません。ただし、パートナーと取引がUpmarketリファーラルプログラム(詳しくは後述)の条件に合致している場合は例外となります。Partner Assisted取引には販売によるMRRクレジットのみが付与されますが、Upmarketリファーラルプログラムの取引に限ってはレベニューシェアも獲得できます。

対象となる取引の条件

HubSpotのStarter製品のみが含まれている取引、または顧客が製品をすでに保有している場合(Starterの顧客に対するアップセルで、別のパートナーがStarter取引のティアクレジットを獲得していない場合を除く)は、Partner SourcedまたはPartner Assistedの対象にはなりません。取引がパートナーコラボレーションの対象と見なされるには、次の製品のうち、少なくとも1つが含まれている必要があります。

  • Marketing Hub(ProfessionalまたはEnterprise)
  • Sales Hub(ProfessionalまたはEnterprise)
  • Service Hub(ProfessionalまたはEnterprise)
  • Content Hub(ProfessionalまたはEnterprise)
  • Operations Hub(ProfessionalまたはEnterprise)
  • HubSpotクレジット
  • 特定の製品ラインに依存しない製品(このような製品は、レベニューシェアと販売によるMRRのクレジットの観点から、それぞれ独立した製品ラインと見なされます。レポートの上限数の引き上げや、コアシートなどが該当します) 

Best Partner Winsのプロセス(複数のパートナーが関与する取引)

2社以上のパートナーが同一の取引を競合する場合、「Best Partner Wins」と呼ばれるプロセスを適用します。原則として、関与証明書(POI)に顧客の署名を確保したパートナーに、該当する販売クレジットまたはコミッションが付与されます。

その際、以下の規則にご注意ください。

  • 同じプロスペクトまたは顧客に対して、複数のパートナー企業が同時に営業活動を行えます。複数のパートナー企業を評価している旨は、そのプロスペクトまたは顧客がパートナーに直接通知する必要があります。HubSpotの営業担当者は、プロスペクトや顧客の機密情報を共有することはできません。機密情報には、取引に関与する他の関係者の身元などが含まれます。そのため、同じ取引を進めているパートナー企業の名前をお教えすることはできませんのでご了承ください。
  • 販売によるMRRクレジットやレベニューシェアを獲得できるパートナーは、1件の取引に対して1社のみです。販売によるMRRクレジットやレベニューシェアは、顧客の署名を含むPOI確認リンクによって、成約した取引への関与が証明されているパートナーに付与されます。 
  • 取引をソーシングしたパートナーが他のパートナーを紹介する場合:取引をソーシングしたパートナーが、導入支援サービスを提供する他のパートナーを紹介し、顧客がそれらのパートナーから実際に導入支援を受けた場合、取引をソーシングしたパートナーは販売クレジットとコミッションで優先権を得ることができます。取引をソーシングしたパートナーは、取引への関与を証明するために、顧客からの署名が付与されたPOIを提示する必要があります。二次的なパートナーに取引への関与を依頼する際は、事前に全ての関係者と協議し、合意を得た上で依頼し、関係者間で期待値を共有しておく必要があります。前提として、取引をソーシングしたパートナーとHubSpotのグローススペシャリスト(GS)は、二次的なパートナーに対し、該当案件の販売クレジットは付与されない旨を、書面で明確に伝えておく必要があります。二次的なパートナーがリソースを適切に配分し、それに見合った価格を設定できるよう、事前に期待値を明確にしておくことが重要です。
  • 顧客が2つのPOIに署名した場合:サービスを分担する複数のパートナーが存在し、顧客が複数のパートナーとサービス契約を締結し、2つの確認リンク(POI)への署名によってそれが証明された場合、MRRを基準として、最も収益性の高い製品サブスクリプションの導入支援サービスを提供するパートナーが、適用される販売クレジットまたはコミッションを受け取ります。
  • 上記のいずれの方法でも優先順位が決定しない場合、HubSpotが案件を審査し、HubSpotの独自の裁量に基づいて決定します。従って、この件に関するHubSpotの決定が最終となります。 

HubSpot Upmarket Referralプログラム(※)

以下の条件を満たす取引が成約した場合、パートナーが販売のために費やした活動の時間や専門知識に対し、その取引の販売によるMRRのクレジットと最大12か月分のレベニューシェア※※(20%)を進呈いたします。 

Upmarketリファーラルプログラムの対象となるパートナーの条件

  • これはオプションのプログラム(定義は HubSpot Solutions Partnerプログラム契約を参照)であり、CRM Implementation Accreditation(英語)を保持し、適正な状態にあるPlatinum、Diamond、EliteティアのSolutions Partnerのみを対象としています。 
  • HubSpotはAccreditationプログラムがパートナーの現地語でまだ提供されていない地域に所在し、そこで販売活動を行うパートナーに対して、認定要件の例外措置を検討します。
Upmarketリファーラルプログラムの対象となる取引の条件
  • HubSpotの新規顧客および既存顧客(HubSpotインストールベースへのアップセルとクロスセルを含む)である
  • ProfessionalまたはEnterpriseエディションの契約である
  • MRRが3,000米ドル以上のPartner Assisted取引である
  • 成約の時点で、顧客が署名したPOIの確認リンクが添付され、パートナーサービスの購入完了が確認されている(これにより、パートナーの取引への関与および顧客へのサービス提供義務が証明されます)

※※この任意のプログラムにおけるレベニューシェアとは、パートナーが取引に関与した契約において、その契約が契約開始から12か月にわたって有効である限り、最初の12か月間にHubSpotに支払われる純収益の20%相当額を意味します。レベニューシェアは、成約前の営業プロセスにおいてパートナーに果たしていただく役割に対して進呈されるものであり、成約後にパートナーが継続して顧客に関与していることに依拠するものではありません。なお、条件を満たしているパートナーであっても、この任意のプログラムの対象として紹介を受けられない場合もありますので、ご了承ください。

レベニューシェアは毎月発生し、四半期ごとに支払われます。対象となる契約において顧客がHubSpotへの支払いを継続し、パートナーがHubSpot Solutions Partnerプログラム契約に基づくSolutions Partnerとしての全ての義務を果たす適正なパートナーであり続ける限り、レベニューシェアは12か月にわたって支払われます。

この任意のプログラムにおいて対象となる契約とは、HubSpotの新規顧客または既存顧客、あるいはその代理によって結ばれた、ProfessionalまたはEnterpriseエディションの契約を指します。また、契約のMRRは少なくとも3,000米ドルである必要があります。

クロスセル

販売に関する規則

HubSpotは、販売の対象顧客とパートナーを製品ライン単位で関連付けます。前述の規則に基づき、貴社がプロスペクトや顧客にHubSpot製品を販売した場合、販売した特定の製品ラインについては貴社がレベニューシェアと販売によるMRRのクレジットを獲得できます。同時に、他の製品ラインについては、貴社、他のパートナー、HubSpotの直販営業担当者がクロスセルを行える状態になります。

関連付けを得られるパートナーは、製品ラインごと、顧客ごとに1社のみです

HubSpotのサブスクリプションサービスは次の数種類の製品ラインに分類されるため、顧客のドメインごとに数社のパートナーがレベニューシェアや販売によるMRRのクレジットを受け取る可能性があります。

  • Marketing Hub
  • Sales Hub
  • Service Hub
  • Content Hub
  • Operations Hub
  • HubSpotクレジット
  • 特定のHub製品に依存しない製品(このような製品は、レベニューシェアと販売によるMRRのクレジットの観点から、それぞれ独立した製品ラインと見なされます。レポートの上限数の引き上げや、コアシートなどが該当します)

 

アップセル

レベニューシェアと販売によるMRRティアクレジットを獲得できるのは、もともと貴社が販売を行っていた既存顧客、またはHubSpotからStarter製品を直接購入した既存顧客に対してアップセルを行った場合です。クレジットの額は、その時点で利用されている該当製品ラインの合計額に基づいて計算されます。アップセルに関しては以下の点にご注意ください。

  1. 販売実績があるものの、販売によるクレジットを獲得していない製品ラインでアップセル(エディションのアップグレードやシート数の追加など)を行っても、現在のところレベニューシェアや販売によるMRRのティアクレジットを受け取ることはできません。ただし、Starterエディションの顧客に対してProfessionalまたはEnterpriseへのアップセルを行い、その製品ラインのレベニューシェアまたは販売によるMRRティアクレジットを他のパートナーが受け取っていない場合は例外となります。ProfessionalからEnterpriseへのアップセルは、現時点ではレベニューシェアおよび販売によるMRRの対象にはなりません。
  2. あるパートナーが顧客にすでに販売した製品ラインで、別のパートナーがアップセルを行っても、アップセルを行ったパートナーはクレジットを受け取ることはできません。パートナーが特定の製品ラインで販売によるクレジットを獲得すると、その製品ラインでアップセル(エディションのアップグレードやシートの追加など)が行われた場合、アップセル取引への直接的な関与状況にかかわらず、そのパートナーにレベニューシェアと販売によるMRRのティアクレジットが自動的に付与されます。なお、このクレジットの自動付与については、今後アップセルの促進を目的とした改定に伴い変更させていただく場合がありますので、ご了承いただきますようお願いいたします。

以下のフローチャートで、既存顧客に対するアップセルに関与している場合にクレジット獲得の対象となるかどうかをご確認いただけます。

Upsell flowchart slide (JA)

関与の証明

レベニューシェアや販売によるMRRのティアクレジットを受け取るためには、いずれの販売についても、HubSpot製品ライン内でのPOI(関与の証明)をHubSpotに提出していただく必要があります。POIは、Partner SourcedおよびPartner Assistedの全ての取引で必要となります。これには、貴社による販売実績がある顧客に対するクロスセル取引も含まれます。

パートナーは、GSが見積もりを作成し、パートナーを追加する際に自動生成される確認リンクへの顧客の署名によって、取引への関与を証明します。これらの確認リンクのことをPOI(関与の証明)と呼びます。


POI確認リンクには次の2つの目的があります。

  1. 顧客に対するHubSpot製品の販売に貴社が関与していることを確認すると同時に、貴社がレベニューシェアおよび販売によるMRRのクレジットをどちらも受け取る資格を有することを確認する 
  2. 顧客の利用が必須となる導入支援サービスを貴社が免除する場合、a)HubSpot提供のサービスの代わりとして貴社の導入支援サービスを選択することを顧客が理解していること、およびb)貴社のサービスが導入支援の要件を十分に満たしていることを確認する

POIは自動で処理されます。GSによってパートナーが追加された見積書が作成されると、契約に対応するPOI確認リンクが自動生成され、関与の証明として取引に自動で割り当てられます。見積もりが更新されると、自動生成されたPOI確認リンクにも更新内容が自動的に反映されます。POI確認リンクは顧客の契約手続きに自動的に追加され、顧客が署名できるようになります。顧客は確認リンクへの署名を行うことによって、リンク先または導入支援の内容に記載されているHubSpot製品が実際に購入した製品と一致していることを承認します。なお、リンクを受け取ったプロスペクトや顧客は、ボタンをクリックすることで、内容を承認または却下できます。顧客によって確認リンクが却下された場合は、パートナーダッシュボードの[確認リンク]タブから新規のPOI確認リンクを生成し、共有取引レコードに追加できます。編集が完了したら、POI確認リンクを顧客へ送信して確認を依頼します。詳しくは、確認リンクの作成と共有に関するナレッジベース記事をご覧ください。

:適格取引でレベニューシェアおよび販売によるクレジットの対象となるには、取引の成約日までに顧客がPOI確認リンクに署名し、取引レコード上でHubSpotと共有されている必要があります。PDMまたはGSは、署名済みのPOI確認リンクがパートナーによって受領され、HubSpotと共有されていることを確認する責任を負いません。顧客によって署名されたPOIを販売月にご提示いただくことは、パートナーの責任となりますのでご協力を願いいたします。

 

導入支援サービスの免除

HubSpot製品を有効に活用いただくための準備として、HubSpotでは全ての顧客に対し、特定の製品の導入支援サービスの利用を必須としています。ただし、Solutions Partnerは、HubSpot製品に関する顧客の導入支援サービスの利用を免除し、自社で同等のサービスを提供する資格を有します(注:Solutions Providerは、顧客の導入支援サービスの利用を免除できません)。導入支援サービスを免除するには、HubSpot提供の導入支援サービスの代替としての要件を十分に満たすサービスを提供する必要があります。HubSpotは、こうしたサービスが整備されていること、およびHubSpot提供の導入支援をプロスペクトまたは顧客が選択しないことを、確認リンクを通して確かめます。貴社が登録していない取引において導入支援を免除する場合、もしくは導入支援サービスが必須となる販売で導入支援を免除する場合は、必須のサービスを貴社が代わりに提供することを必ず確認リンクに明記してください。

レベニューシェア

対象となる条件を満たす取引が成約した場合、契約された製品ラインの月間経常収益(MRR)額の20%に相当するレベニューシェアが次の期間にわたって支払われます。

  • Solutions Partnerは最長3年間 
  • Solutions Providerは最長12か月間

レベニューシェアは毎月発生し、四半期ごとに支払われます。例えば、Marketing Hub Professionalを96,000円で販売した場合、レベニューシェアは毎月19,200円となり、四半期ごとに合計57,600円が支払われます。対象となる契約において顧客がHubSpotへの支払いを継続し、パートナーがHubSpot Solutions Partnerプログラム契約に基づくSolutions PartnerまたはSolutions Providerとしての全ての義務を果たす適正なパートナーであり続ける限り、レベニューシェアは最長3年間にわたって支払われます。

レベニューシェア(パートナーコミッション)の詳細については、パートナーコミッションの基礎知識のページをご参照ください。

パートナーカバレッジの概要

HubSpotはこれに伴い、2024年2月1日より社内の体制を刷新し、パートナーを多方面にわたって支援する新役職を設けて窓口を一本化いたしました。パートナー デベロップメント マネージャー(PDM)は、営業およびカスタマーサクセスの両分野にわたって、パートナーのHubSpot事業の開発支援を目標に、皆さまのサポートを担当いたします。

PDMは少数担当制により、十分な時間とリソースをもって積極的な支援を行い、個々のパートナーのビジネス目標を理解するとともに、HubSpotのビジョンに見合った提携を推進し、共通目標の達成に向けて最適なプランを設計します。PDMについて詳しくは、こちらのページ(英語)をご参照ください。

また、今後は当社の直販営業チームがパートナーとの共同販売を担当し、全ての取引をグローススペシャリスト(GS)と共同で進めていただくことになります。 

この更新の一環として、チャネルコンサルタント(CC)およびチャネル アカウント マネージャー(CAM)の役割は廃止されました。

よくあるご質問

2024年2月の時点において、現在の担当PDMが所在する主要地域外で年間10,000ドル以上のMRRを達成されているパートナーは、その地域におけるPDMの追加サポートを受ける資格があります。このプログラムはソーシングの実績に基づき招待制で提供されます。プログラムへの参加資格を満たしていると思われる場合は、詳細について担当のPDMにご確認ください。

パートナーが共有取引を登録する方法は2種類あります。コンタクトレコードまたは会社レコード上で行う方法と、CRM内の既存の取引を共有取引に移行する方法です。 

  • HubSpotの営業担当者への依頼が承認された場合、Partner Assisted取引になります。 
  • 他のパートナー企業が同じ顧客への取引を登録した場合、Best Partner Wins(BPW)プロセスが適用されます。 
詳しくは、共同販売および取引登録プロセスの詳細をご覧ください。

Starterエディションを利用している既存顧客にProfessionalやEnterpriseエディションへのアップセルを行った場合は、(他のパートナーが以前に受け取っていない限り)アップセルの取引に対するレベニューシェアやクレジットを獲得できます。

また、Starter製品が、ProfessionalやEnterpriseエディションの製品を含む大規模取引の一部として購入される場合は、パートナーにクレジットが付与されます。

共有取引に有効期限はありません。体系化された営業プロセスを適切な判断に基づいて進めていただくようお願いします。また、プロスペクトや顧客と活発なやりとりが行われている場合にのみ取引を登録してください。当社では、今後の有効期限の必要性を把握するため、共有取引の成約率やクローズまでの期間など、重要な測定指標を注視していく予定です。

取引についてパートナーから共有いただいた情報はGSと担当PDMによって参照されますが、他のパートナー企業と共有することはありません。 

この場合、Best Partner Wins(BPW)のプロセスが適用されます。このような形態の共有取引に関する情報はSolutions ProviderやSolutions Partner間で共有されることはなく、HubSpotとのみ共有されます。

利用体験やプロセスに関する改善案など、皆さまからのご意見をお待ちしております。 

まずは、ご意見やフィードバックについて直接担当のPDMにご相談されることをお勧めします。さらにサポートが必要な場合は、担当PDMのマネージャーにお問い合わせいただくか、共同販売ツールからCSATのアンケートを使用してフィードバックをお送りください。CSATのアンケートでは、共同販売のツールやプロセスに関するフィードバックもご提出いただけます。